市況
11月のグローバル債券市場は、主要国の国債利回りは低下しました。米国は、大統領選挙でトランプ氏が勝利したことを受けて、次期政権の政策によりインフレ圧力が強まる可能性が意識されたことから、米国債利回りは一旦上昇しましたが、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げや、ロシアとウクライナを巡る地政学的リスク台頭のほか、投資家のベッセント氏の次期財務長官への指名により、次期政権における貿易・経済政策が穏健な方向になるとの期待がなされたことから、長期債利回りを中心に低下の勢いが増しました。欧州では、トランプ次期政権の政策が域内経済の逆風になるとの懸念や、軟調な経済指標を受けて欧州中央銀行(ECB)が迅速かつ大幅な利下げを実施するとの期待が高まり、ドイツ国債利回りは低下しました。
エマージング債券市場は、米国債利回りの低下が支援材料となったほか、トランプ次期政権による規制緩和期待を背景に株式等リスク資産が堅調となったことから、信用利回り格差がハイイールド債を中心に縮小し、米ドル建てエマージング国債および社債は上昇となった一方、米選挙後の米ドル高がエマージング通貨に対する重しとなったことから、現地通貨建てエマージング国債は下落しました。(騰落は米ドルベース)。
パフォーマンス
11月のパフォーマンスは0.20%となりました。現地通貨建て国債・通貨では、トルコは8カ月連続で政策金利を据え置いたものの、インフレ改善に言及し、今後の利下げの可能性を示唆したことを受けて上昇したほか、追加利下げを実施した南アフリカも上昇したものの、財政懸念が高まり、月末にかけて通貨が急速に下落したブラジルが主にマイナスに寄与しました。米ドル建て債券は、トランプ氏勝利後、ミレイ大統領が外国の指導者として初めて面会したアルゼンチンは上昇が継続したほか、債務再編のプロセスが進むスリランカも堅調となり、保有がプラスに寄与しました。
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