エマージング株式(コア型運用)の運用状況
パフォーマンスの振り返り
2024年3月は、BMに対しアウトパフォームしました。なお内訳は、国別配分が+0.2%、銘柄選択が+1.5%となりました(当該分析は、コンポジット内の代表口座を分析した結果である。従って超過収益率と内訳が一致しない場合がある)。
国別配分では、ブラジルやギリシャのオーバーウェイト等がマイナスに影響した一方、台湾のオーバーウェイトやサウジアラビアのアンダーウェイト等がプラスに寄与しました。
銘柄選択では、中国の保険会社や台湾のネットワーク機器メーカーのオーバーウェイト等がマイナスに影響した一方、台湾の電子機器受託生産会社や韓国の電子機器メーカーのオーバーウェイト等がプラスに寄与しました。
投資環境
世界経済の成長見通しは、引き続き米国経済の底堅さに支えられています。堅調な最終需要は新興国を含む世界の他の地域にも波及することが見込まれます。
多くの新興国のインフレ率は低下し続けており、特にラテンアメリカや欧州の新興国を中心に金融緩和が継続しています。過去1か月の間に、ブラジルやチリ、コロンビア、チェコ、ハンガリー等の中央銀行が追加緩和を実施し、メキシコにおいても緩和サイクルが開始されました。米連邦準備制度理事会(FRB)による緩和サイクルの開始は、新興国の追加緩和を後押しするとみています。一方、緩和のタイミングが遅れる可能性があり、今年の緩和の程度は限定的となる可能性があります。今年の米国における緩和規模が小さいまたは緩和が実施されなかった場合、新興国における金融緩和の重しとなる可能性があります。
世界の貿易サイクルは今年も改善すると予想され、このことは新興国にとって支援材料となるとみています。現在製造業の輸出が増加傾向にある中、中国の過剰生産能力等がどの程度重しとなるか等を注視しています。
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