エマージング株式(コア型運用)の運用状況
パフォーマンスの振り返り
2024年4月は、BMに対しアンダーパフォームしました。なお内訳は、国別配分が-0.2%、銘柄選択が-0.5%となりました(当該分析は、コンポジット内の代表口座を分析した結果である。従って超過収益率と内訳が一致しない場合がある)。
国別配分では、サウジアラビアやフィリピンのアンダーウェイト等がプラスに寄与した一方、ブラジルのオーバーウェイトやインドのアンダーウェイト等がマイナスに影響しました。
銘柄選択では、インドの商業銀行や中国のテクノロジー企業のオーバーウェイト等がプラスに寄与した一方、韓国の電子製品メーカーや台湾のファブレス半導体メーカーのオーバーウェイト等がマイナスに影響しました。
投資環境
世界経済の成長見通しは、引き続き米国経済の底堅さに支えられています。米国における需要の堅調さは世界の他の地域にもプラスに働くとみています。
3月の消費者物価指数(CPI)の発表後、市場が予想する今年の米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ幅は縮小しました。この動きは、米ドルにとっては支援材料となった一方、金利感応度の高い新興国の金融政策見通しが複雑なものになる可能性があります。
新興国については、一部の国を除き平均インフレ率が過去12か月間に大きく低下したため、新興国の中央銀行は金融緩和を続けています。一方、FRBによる利下げが見送られ、米ドルの底堅さが増す可能性があり、新興国の中央銀行による政策緩和の程度が限定的となる可能性があります。
世界的な財とテクノロジー・サイクルの回復は、新興国にとってプラスに働くとみています。今年から2025年にかけて両者ともに改善すると見込まれますが、財サイクルの回復については、中国の過剰生産能力等がどの程度重しとなるか等を注視しています。
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