投資哲学およびスタイル
シュローダー・グループが運用する株式アクティブ運用戦略を主な投資ユニバースに設定し、その中から特にパフォーマンスの優れた戦略を厳選。市場リスク(ベータリスク)をヘッジしつつ超過収益(アルファ)の源泉を最適化したマーケット・ニュートラル型株式ロング・ショート戦略
戦略概要
ポートフォリオ・レビュー
2月、MSCI AC World(ネット・トータル・リターン)インデックスのリターンは-2.9%、HFRX EH:株式マーケットニュートラル・インデックスのリターンは-0.1%となるなか、GAIA Helixのリターンは+1.6%となりました。
当月、GAIA Helixを構成する20戦略のうち、プラスに寄与した戦略は12戦略(60%)となりました。グローバル、アジア、EM地域の戦略が堅調となり、中でもアジアロングショート戦略のプラス寄与度が大きくなりました。一方で、日本小型株式戦略やグローバル・サステナブル戦略はマイナス要因となりました。グロス・エクスポージャーは、378%を維持し、ネット・エクスポージャーは -0.4%となりました。
当月、ファンドでは特段の保有戦略の調整は行っておりませんが、オーバーレイの調整を行ったほか、テールリスク・プロテクションを追加しました。
運用実績 (2月末基準、米ドルべース、運用報酬等控除後)
見通し
プラス要因としては、米国の利上げサイクルが75-80%の終盤局面にあることや、インフレピークアウトの兆候が見られていることが挙げられます。また、エネルギー価格の高騰が落ち着いたことは特に欧州の支援材料といえます。これまでのところ、失業率の大幅な上昇は見られておらず、住宅市場の着工は相対的に底堅く推移しているほか、企業業績の底堅さが維持されていることも市場の下支えとなっています。長期的には、米国では半導体の国内生産を支援するCHIPS法、インフレ抑制法やインフラ投資雇用法などの政策が経済を支えるほか、中国ではゼロコロナ政策の撤廃による経済成長が期待されます。一方で、インフレの低下が進まず、さらなる利上げが見込まれる場合、中期的には厳しい局面となる可能性があります。当初予想されていたよりも長期間に亘り、高金利が維持される場合、特に住宅市場への影響が消費者心理を悪化させるリスクがあります。
今後、大きなショックが起きると見込んでいませんが、粘着性の高いインフレや長期で高止まりする金利、経済成長の低迷などが重しとなる中で、株式市場は今後9カ月間はレンジ相場が継続すると考えています。
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