投資哲学およびスタイル
シュローダー・グループが運用する株式アクティブ運用戦略を主な投資ユニバースに設定し、その中から特にパフォーマンスの優れた戦略を厳選。市場リスク(ベータリスク)をヘッジしつつ超過収益(アルファ)の源泉を最適化したマーケット・ニュートラル型株式ロング・ショート戦略
戦略概要
ポートフォリオ・レビュー
5月、MSCI AC World(ネット・トータル・リターン)インデックスのリターンは-1.1%、HFRX EH:株式マーケットニュートラル・インデックスのリターンは0.2%となるなか、GAIA Helixのリターンは0.7%となりました。
当月、GAIA Helixを構成する19戦略のうち、プラスに寄与した戦略は14戦略(74%)となりました。欧州以外の地域がプラスに寄与しました。中国戦略のショートやテクノロジー関連のエクスポージャーのロングのポジションが堅調となった一方で、これまで堅調に推移してきた欧州ロング・ショート戦略は、当月マイナス要因となりました。グロス・エクスポージャーは、361% (4月末時点)から376% (5月末時点)に上昇しました。ネット・エクスポージャーは-5.8%となりました。
当月、引き続き、スタイルに起因するリスクを削減しており、欧州グロース戦略を売却したほか、2つのテーマ戦略をより広範な7つのテーマ戦略に入れ替えました。
運用実績 (5月末基準、米ドルべース、運用報酬等控除後)
見通し
米債務上限を巡る法案が可決し、デフォルトの回避の可能性が高まり、市場の注目は再び、マクロ経済、インフレ、金利、労働市場などに戻っています。堅調に推移している日本株式については、引き続き、投資機会が存在すると判断しており、ネットのショートポジションをオーバーレイで取り除くことにより対応しています。また、中国では住宅価格や設備投資が減速しており、不動産セクターに対して支援策が実施されると考えています。ポートフォリオでは中国に対して弱気なポジションを取っていましたが、足元ではより中立/僅かにネット・ロングのポジションに調整しています。
市場の不透明性を背景に、ポートフォリオではベータのエクスポージャーを低位としているほか、ファクター要因についても、スタイルに起因するリスクは10%以下としています。ポートフォリオは僅かにクオリティに傾斜していますが、他スタイルについてのエクスポージャーはほぼ中立としています。クオリティは引き続き、堅調に推移すると考えており、市場が景気後退をより大幅に織り込んだ場合に備え、機動的にポジションを調整する姿勢を維持しています。
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