投資哲学およびスタイル
シュローダー・グループが運用する株式アクティブ運用戦略を主な投資ユニバースに設定し、その中から特にパフォーマンスの優れた戦略を厳選。市場リスク(ベータリスク)をヘッジしつつ超過収益(アルファ)の源泉を最適化したマーケット・ニュートラル型株式ロング・ショート戦略
戦略概要
ポートフォリオ・レビュー
6月、MSCI AC World(ネット・トータル・リターン)インデックスのリターンは+5.8%、HFRX EH:株式マーケットニュートラル・インデックスのリターンは+1.2%となるなか、GAIA Helixのリターンは0.0%となりました。
当月、GAIA Helixを構成する17戦略のうち、プラスに寄与した戦略は6戦略(35%)となりました。エマージング戦略が堅調となった一方で、グローバル、欧州、アジア戦略については、パフォーマンスのマイナス要因となりました。グロス・エクスポージャーは、 376% (5月末時点)から380% (6月末時点)に上昇しました。ネット・エクスポージャーは-1.7%となりました。
2023年1月にアジア(除く日本)戦略の組入れを解消しましたが、その後もモニターを継続し、当月、再度同戦略を導入しました。また、オーバーレイの調整をアクティブに実施しました。主に、金利上昇を受けた欧州銀行へのエクスポージャー拡大や、英国経済の見通しの減速を背景とした英国エクスポージャーの一部解消などを行いました。
運用実績 (6月末基準、米ドルべース、運用報酬等控除後)
見通し
過去1年間において、市場のセンチメントやポジションが大きく揺れ動く状況が続いています。底堅い労働市場、安定的な企業業績見通しや米国家計データなどがセンチメントの支援材料となっています。これらを背景に、弱気であったヘッジファンドやエコノミストのセンチメントが中立/強気に変化し、株式のネット・エクスポージャーが上昇し、株式のロングポジションが拡大しています。グロス・エクスポージャーも上昇しており、景気後退の後ずれ等のポジティブストーリーが頓挫した場合、市場にとって大きなリスクとなる可能性があります。このため、テールリスクヘッジが重要であると考えています。特に夏場は流動性が低下することから、予期せぬサプライズがあった場合に、市場にポジティブ/ネガティブ両方向に大きな影響を与える可能性があります。
足元の株式市場の上昇は、主に大型テック企業に限られています。今後さらに市場が上昇する場合、出遅れ感のある銘柄(バリュー、銀行、原油、化学、小型株)などの上昇が見込まれます。
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