投資哲学およびスタイル
シュローダー・グループが運用する株式アクティブ運用戦略を主な投資ユニバースに設定し、その中から特にパフォーマンスの優れた戦略を厳選。市場リスク(ベータリスク)をヘッジしつつ超過収益(アルファ)の源泉を最適化したマーケット・ニュートラル型株式ロング・ショート戦略
戦略概要
ポートフォリオ・レビュー
8月、MSCI AC World(ネット・トータル・リターン)インデックスのリターンは-2.8%、HFRX EH:株式マーケットニュートラル・インデックスのリターンは+0.7%となるなか、GAIA Helixのリターンは+0.5%となりました。
当月、GAIA Helixを構成する18戦略のうち、プラスに寄与した戦略は6戦略(33%)となり、ヒット・レートは前月より改善しましたが、引き続き低位となりました。英国、エマージング、アジア地域の戦略はパフォーマンスにプラスに寄与した一方で、欧州、グローバル、日本の戦略はマイナス要因となりました。8月末時点のグロス・エクスポージャーは、275%、ネットエクスポージャーは0.8%となりました。
ポートフォリオでは、先月から組入戦略のヒット・レートが軟調であることから、グロスのエクスポージャーを削減しました。また、グローバル・アルファ戦略について、他のグローバル戦略との相関が上昇したことから組入れを解消し、欧州バリュー戦略を組み入れました。
運用実績 (8月末基準、米ドルべース、運用報酬等控除後)
見通し
中国では経済再開の効果が薄れるに伴い、投資家心理は引き続き低迷しています。大規模な経済政策の実施は見込まれませんが、いくつかの小規模な政策が実施されることにより、投資家心理にポジティブな影響を及ぼす可能性があり、アップサイドリスクがあると考えます。
米国については、インフレ率の低下が見込まれますが、コアインフレ率は同水準での推移が見込まれます。懸念材料として、原油価格の上昇、タイトな労働市場を背景とした賃金上昇や、底堅い住宅市場を受けて、インフレ率が少しずつ上昇する可能性があると考えており、金利は大きく低下はしないと考えています。ただし、バリュー株全般がアウトパフォームするとは考えておらず、グロースの要素を持ったバリュー株式や企業業績が上方修正されるグロース株が堅調になると考えています。
全般的には、軟調な7月を経て、リスクを再度引き上げる中で、ベータに対しては中立のポジションを維持し、スタイルの傾斜は限定的としていますが、上述の通りバリュー戦略を注視しています。
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