投資哲学およびスタイル
シュローダー・グループが運用する株式アクティブ運用戦略を主な投資ユニバースに設定し、その中から特にパフォーマンスの優れた戦略を厳選。市場リスク(ベータリスク)をヘッジしつつ超過収益(アルファ)の源泉を最適化したマーケット・ニュートラル型株式ロング・ショート戦略
戦略概要
ポートフォリオ・レビュー
12月、MSCI AC World(ネット・トータル・リターン)インデックスのリターンは+4.8%、HFRX EH:株式マーケットニュートラル・インデックスのリターンは+0.6%となるなか、GAIA Helixのリターンは+0.5%となりました。
当月、GAIA Helixを構成するアンダーライング戦略のヒット・レートは59%(22戦略中13戦略)となりました。エマージング株式ロング/ショート戦略やアジア株式ロング/ショート戦略等が堅調となった一方で、中国株式戦略等はマイナスに影響しました。12月末時点のグロス・エクスポージャーは、312%、ネットエクスポージャーは-2.5%となりました。
ポートフォリオでは、業績修正予想ファクターへのエクスポージャーを新規で組入れました。一方、バリュー志向の戦略について、軟調なパフォーマンスとボラティリティの上昇を踏まえ、組入比率を引き下げました。
運用実績 (12月末基準、米ドルべース、運用報酬等控除後)
見通し
足元は、米連邦準備制度理事会(FRB)が示唆する金利を大きく下回る水準を織り込んでいますが、労働市場がタイトであることやサービス・インフレの粘着性等を考慮すると、このシナリオの実現は容易ではないと考えます。また、財政赤字の規模の大きさも金利に影響を及ぼす可能性もあります。
世界金融危機後の低金利の環境と比べると、「より長期に亘り、より高い」金利環境が継続すると考えます。このシナリオが慎重すぎた場合、相対的に割安なバリュエーションから、小型株式に上昇する可能性があると考えます。
リファイナンスとインフレの減速は、 2024年の企業業績にとってマイナスに働く可能性があります。過去2年間は固定金利を活用することにより、多くの企業は負債コストの上昇を免れてきましたが、2024年は多くの社債が満期を迎えるため、より高い金利でリファイナンスをする必要性があります。また、インフレ減速に伴い、企業は価格の引き上げが難しくなります。
足元では、ポジティブなシナリオがコンセンサスとなっていることから、サプライズがあった場合、投資機会が生まれると考えます。ポートフォリオでは、市場のコンセンサスと異なる動きに注視し、これらの投資機会やリスクに注目する方針です。
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