投資哲学およびスタイル
シュローダー・グループが運用する株式アクティブ運用戦略を主な投資ユニバースに設定し、その中から特にパフォーマンスの優れた戦略を厳選。市場リスク(ベータリスク)をヘッジしつつ超過収益(アルファ)の源泉を最適化したマーケット・ニュートラル型株式ロング・ショート戦略
戦略概要
ポートフォリオ・レビュー
1月、MSCI AC World(ネット・トータル・リターン)インデックスのリターンは+0.6%、HFRX EH:株式マーケットニュートラル・インデックスのリターンは+1.0%となるなか、GAIA Helixのリターンは-0.1%となりました。
当月、GAIA Helixを構成するアンダーライング戦略のヒット・レートは62%(13戦略中21戦略)となりました。アジア株式ロング・ショート戦略や英国株式ロング・ショート戦略がプラス要因となった一方、グリーンエネルギー関連銘柄が下落する中、エナジー・トランジション戦略等はマイナスに影響しました。1月末時点のグロス・エクスポージャーは350%、ネットエクスポージャーは-2.7%となりました。
ポートフォリオでは、ポートフォリオ特性の管理を企図して欧州バリュー戦略とグローバル・バリュー戦略の組み入れを解消したほか、低調なパフォーマンスを受けてアジア・パシフィック株式戦略の組み入れも解消しました。
運用実績 (1月末基準、米ドルべース、運用報酬等控除後)
見通し
2024年に入り、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ期待が後退し金利は上昇しましたが、株式市場は人工知能(AI)関連銘柄が牽引し堅調に推移しています。これらの企業は資本集約度が低い傾向があり、金利上昇による影響を受けにくいと考えられます。今後は好調な経済状況から景気敏感株等が恩恵を受け、より広範な米国株式市場が上昇する可能性はありますが、足元の株価バリュエーションや市場のポジショニングを踏まえると、上昇余地は限定的であると見ています。
最新の決算シーズンにおいては、米国や日本、インド以外の地域では業績モメンタムが全般的に低下傾向にあり、市場におけるブレスは縮小しています。業績に対する期待が高まっている一方、第一四半期は第四四半期に比べて業績が落ち込む傾向があることや今年は営業日数が少ないことを考慮すると、次の決算シーズンでは業績は市場予想を下回り、株価は下落する可能があると見ています。
足元では、ポジティブなシナリオがコンセンサスとなっていることから、サプライズがあった場合、投資機会が生まれると考えます。ポートフォリオでは、市場のコンセンサスと異なる動きに注視し、これらの投資機会やリスクに注目する方針です。
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