投資哲学およびスタイル
シュローダー・グループが運用する株式アクティブ運用戦略を主な投資ユニバースに設定し、その中から特にパフォーマンスの優れた戦略を厳選。市場リスク(ベータリスク)をヘッジしつつ超過収益(アルファ)の源泉を最適化したマーケット・ニュートラル型株式ロング・ショート戦略
戦略概要
ポートフォリオ・レビュー
3月、MSCI AC World(ネット・トータル・リターン)インデックスのリターンは+3.1%、HFRX EH:株式マーケットニュートラル・インデックスのリターンは+0.6%となるなか、GAIA Helixのリターンは+0.6%となりました。
当月、GAIA Helixを構成するアンダーライング戦略のヒット・レートは35%となりました。セクター配分および銘柄選択が奏功したエマージング株式戦略が主にプラスに寄与した一方で、日本株式マイクロ戦略がマイナスに影響しました。
3月末時点のグロス・エクスポージャーは346%、ネットエクスポージャーは-0.3%となりました。
運用実績 (3月末基準、米ドルべース、運用報酬等控除後)
見通し
市場予想を上回る米国消費者物価指数の発表や中東情勢の悪化等から株式市場が下落する場面がありましたが、過去の調整局面と比較して穏やかなものでした。堅調な米国経済指標や人工知能(AI)の発展期待、企業業績に対する強気な見方などが相場を下支えしています。
米国をはじめとする底堅い経済成長は株式市場にとって支援材料となっている一方、足元、米国金融政策に対する見方は大きく変化しています。労働市場の逼迫や予想を上回るインフレ指標の発表、米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長の発言等を背景に、市場が織り込むFRBの利下げ期待は後退しています。また、中東情勢の悪化により、株式市場のボラティリティが高まる場面も見られました。原油価格上昇に伴い、インフレが再燃する可能にも注意が必要です。
第一四半期決算シーズンに差し掛かかっています。投資家は、情報技術やコミュニケーション・サービス、一般消費財等のセクターにおいては企業決算に高い期待を寄せている一方、ヘルスケアや素材、エネルギー等のセクターにおける期待は低いです。これらのセクターにおけるポジティブなサプライズにより広範な市場に上昇が拡大した場合、中小型株式にティルトしている当運用戦略は、恩恵を受けると考えます。
また、マクロの観点では、今後の金融政策が市場予想対比で抑制的となった場合、リスク性資産は下落する可能性が高いですが、短期的な影響にとどまるとみています。そのため、調整局面においては市場ベータに対する感応度を高め、市場の反発からリターン獲得を図る方針です。
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