シュローダー・マルチアセット・ストラテジー・ファンド(適格機関投資家専用)2023年10月

機関投資家のお客様専用のレポートです。個人投資家のお客様向けではありません。

2023年10月22日
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マンスリーレター

市場概況

9月、金利が大きく上昇したことや、中国経済を巡る懸念が投資家心理の重しとなったことから、世界株式は下落しました。米国株式は、米連邦準備制度理事会(FRB)により、年内のあと1回の利上げが示唆され、高金利が長期化するとの見方が拡がり、米国株式は下落しました。大型テック株が軟調となった一方で、エネルギー株は堅調となりました。欧州株式は、利上げが経済成長にもたらすマイナスの影響が懸念され下落しました。日本株式は、月中まで上昇基調となりましたが、米金利が高止まりする可能性を受け、下落して終えました。エマージング株式については、投資家心理の悪化やドル高、米金利の上昇などを背景に下落しました。債券については、堅調な米国の経済指標を背景に、より長期に亘り、高金利が維持されるとの見通しや米政府機関の閉鎖の可能性が意識され、米国10年国債利回りは大きく上昇しました。社債については、金利上昇により下落しましたが、国債をアウトパフォームしました。

主な投資行動

米国株式プットオプションを一部売却

  • 株式が下落するなか、利益確定とリバランスを企図して、月末に米国株式プットオプションを一部売却

ドイツ10年国債の一部をオーストラリア10年国債と米国5年国債に入れ替え

  • 利回りの改善を企図して、ドイツ10年国債の一部をオーストラリア10年国債と米国5年国債に入れ替え。
  • オーストラリア国債は、先進国国債の中でヘッジ後の利回り水準が高い。米国債については、リスクの大部分が織り込まれ済みと考える短期債のほうが長期債よりも魅力度が高いと判断し、米国5年国債を選好。

レラティブトレードの解消

  • 米国小型株ロング/米国大型株ショートのポジションを解消:当初、一部の大型株の上昇が、より広範な株式に波及すると判断し組み入れましたが、小型株の上昇は継続しなかったことから、同ポジションを解消

今後の資産配分と運用戦略

米国経済は底堅さを維持する一方で、中国経済は不動産市場の不振などにより懸念が強まっており、各国経済に相違が生じている状況です。株式については、中立の見通しを維持しており、欧州と日本の金融政策の相違が異なる流動性状況をもたらすことから、日本株式ロング/ドイツ株式ショートのポジションを維持しています。一方で、一部の大型株式が米国株式市場を下支えする状況は変わらなかったことから、米国小型株ロング/米国大型株ショートのポジションは解消し、米国株式に対して、より中立な見通しを取っています。ダウンサイドリスク管理のために保有している米国株式プットオプションは、株式下落の局面でプロテクションとして機能してきましたが、月末に利益確定とリバランスを企図し、一部売却しました。

債券については、金利が一段と上昇する中、米国債のボラティリティが高まっており、政府債務の水準を巡る中期的な懸念を考慮し、逆イールドカーブの水準やインフレの動向に注視しています。

株式と債券の双方が下落した厳しい市場環境となりましたが、ポートフォリオでは引き続き、各国経済の相違から生じる投資機会を模索しています。また、ポートフォリオリスク管理の一環で保有している株式プットオプションについても保有を継続しています。ポートフォリオでは、引き続き経済活動や中央銀行の金融政策の動向に注視しつつ、機動的な資産配分を行う方針です。

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