シュローダー(本社:英国 ロンドン)は、温暖化危機の緊急性を鑑み、「Business Ambition for 1.5℃」への賛同および「Science Based Targetsイニシアチブ(以下、SBTi)」へのコミットメントを表明しました。
このイニシアチブは、企業に対し、世界の気温上昇を1.5℃に抑えるというパリ協定で定めた目標に向けて自社のビジネスモデルを調整し、SBTiの指標に沿って科学的根拠に基づいた目標を設定することを呼びかけるものです。
気候変動に関する政府間パネルの第5次評価報告書(IPCC AR5)によると、産業革命以前と比較して、世界の気温上昇を2℃未満に抑えるために必要な脱炭素化のレベルと合致したものであれば、「科学的根拠に基づいた」目標であるとみなされます。
この目標を達成するため、シュローダーは気候科学と密接な整合性を図って確実に低炭素化を進め、2050年までに温室効果ガス排出量のネット・ゼロを達成するための長期的ロードマップとして、科学的根拠にもとづいた短中期的な道筋を策定します。
シュローダーは、企業が生き残っていくためには、長期的に持続可能なビジネスモデルを導入する必要があると考えています。今回の意欲的な目標設定を契機に、目標達成と長期的な企業価値向上の実現のための変革を進めていきます。
この世界的な動きへの参加により、すでに2020年12月に世界の運用会社とともに発足した「Net Zero Asset Manager Initiative」で掲げている、バリューチェーン全体を通じた温室効果ガス排出量実質ゼロの実現に向けたシュローダーの取り組みはさらに強化されることになります。
ネット・ゼロ経済への移行は、今すぐに始める必要があります。シュローダーはグローバルな資産運用会社として、温室効果ガス排出量のネット・ゼロを提唱すると同時に、環境目標を達成するための自社の計画の概要を示すことで、模範となる重要な役割を担っていると考えています。
シュローダーは企業運営のあらゆる場面において、社会や環境に与えるインパクトを常に念頭に置いています。「Business Ambition for 1.5℃」で設定された目標の実現に向けた取り組みは、シュローダーの事業戦略における最重要課題であり、今後の資産運用業界においては、経済的な利益と地球・社会環境は相互に密接に関係すると考えています。