シュローダー・グループのプライベート・アセット部門、シュローダー・キャピタルにおいて再生可能エネルギー運用を専門に担うシュローダー・グリーンコートは、同社が運用するプライベート・マーケット・ファンドが、英国内53の稼働済み太陽光発電所からなるToucan Energyポートフォリオの過半数を取得することを発表しました。
イングランド、ウェールズ、北アイルランドにわたる最大出力513.5 MWのこのポートフォリオは、約18万4,000世帯分*1に相当する電力を供給しています。取引価格は約7億ポンドと、これまで英国で取引された稼働済み太陽光発電ポートフォリオのうち最大です。
英国における稼働済み太陽光発電所運用で最大*2のシュローダー・グリーンコートは、1.35 GWの太陽光発電資産を保有しています。シュローダー・グリーンコートの運用チームは、ポートフォリオのクリーンな発電を活用して資産の長期的な安定性をはかることを目指しており、これまでの豊富な実績がToucan Energyポートフォリオに恩恵をもたらすと考えています。
ポートフォリオは、Greencoat Solar II LPやGreencoat Renewable Income LPなどシュローダー・グリーンコートが長く運用してきたファンドのほか、最近立ち上げた戦略が取得します。大部分は、昨年設立された地域重視の再生可能エネルギー・インフラストラクチャー・ファンドであるSchroders Greencoat Wessex Gardens LPを通じて、エイボン、コーンウォール、デボン、グロスターシャー、オックスフォードシャー、ウィルトシャーの6つの地方自治体年金制度が取得します。この取得においては、東京センチュリー株式会社が共同投資家となっています。
シュローダー・グリーンコートは、Toucan Energy Holdings 1 Limitedの共同管理者であるInterpath Advisoryが行った競争入札の結果、Toucan Energyポートフォリオを取得することに同意しました。
シュローダー・グリーンコート パートナー リー・モスコヴィッチのコメント:
「英国市場において過去最大の稼働済み太陽光発電ポートフォリオの取引に合意できたことを喜ばしく思います。取引規模や複雑さ、関係者の数からも、この取引はシュローダー・グリーンコートにとって重要な成果です。これらの資産を通じて投資家に確かな運用成果を提供し、英国のネットゼロ戦略への重要な貢献を続けることを目指します。」
「緻密な事前審査プロセスを管理してくれたInterpath Advisoryの共同管理者に感謝します。このプロセスと私たち自身の評価を通じて、ポートフォリオが保有する資産の質の高さが示されました。」
Interpath Advisory
マネージングディレクター、Toucan Energy Holdings 1 Limited共同管理者 ジム・タッカー氏のコメント:
「シュローダー・グリーンコートと太陽光発電ポートフォリオ取引に合意し、投資家に最適な価値と素晴らしい投資成果を届けられることを喜ばしく思っています。」
「この規模で高品質の資産が市場に出回ることはまれで、大がかりな準備を必要とする競争の激しいプロセスとなりました。この数週間で取引が完了するのを待ち望んでいます。」
*1 英国の平均世帯当たり消費電力2,700kWhに基づき算出 *2 シュローダー・グリーンコートによる推計