インフォーカス(約6分)

グローバル市場見通し(2023年11月号)

マルチアセット運用チームによる各金融市場の月次見通しです。

2023年11月29日
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見通しの表示

🔵 強気

⚪ 中立

🔴 弱気

🔼 前月より上方修正

🔽 前月より下方修正


資産クラス

見通し

コメント

株式

🔵

短期的には景気後退リスクは低いと判断するほか、金利ボラティリティが引き続き低位で推移した場合、年末にかけて株式が上昇する支援材料となると考えます。

国債

🔵🔼

金利はピークアウトしたと判断しており、ソフトランディングの織り込みが進んでいることから、見通しを強気に引き上げました。今後景気減速局面に入ると見込まれることが国債の支援材料と考えます。

社債

🔵

名目の経済成長率を考慮すると、クレジットは堅調な推移が見込まれるほか、利回りが魅力的であることから、強気の見通しを維持しています。

コモディティ(商品先物)

🔵

金やエネルギーを中心にコモディティに対して強気の見通しを維持しています。スタグフレーションや地政学リスに対するのヘッジの役割も期待されます。




株式

地域

見通し

コメント

米国

⚪🔽

他地域の市場と比べ、バリュエーションの魅力度が低いことや、足元でのパフォーマンスは一部のハイテク株がけん引していることから、中立の見通しに引き下げました。

欧州

⚪🔼

欧州経済の低迷の大部分は市場に織り込まれ済みと判断することから、見通しを中立に引き上げました。

日本

🔵

相対的に魅力的なバリュエーションや、主要国の中で日本銀行は唯一緩和的な金融政策を実施していることから、強気の見通しとしています。

アジア太平洋(除く日本)

中国経済は引き続き減速が見込まれており、中国株式は中立の見通しを維持しています。中国以外の株式についても中立の見通しとする中で、韓国や台湾は半導体需要を背景に、他の新興国をアウトパフォームする可能性があると考えます。

新興国

製造業の回復が支援材料となる地域もあると判断しており、中立の見通しを維持しています。




国債

地域

見通し

コメント

米国

🔵🔼

米連邦準備制度理事会(FRB)は、利上げサイクルを終了したと考えており、逆イールドカーブの程度も緩和してきていることから、見通しを強気に引き上げました。

欧州(ドイツ国債)

インフレ懸念は緩和していますが、底堅い賃金上昇や供給サイドを巡る問題は継続しています。

新興国現地通貨建て

米ドルに対して強気の見通しを取っており、現地通貨建て新興国債券市場に及ぼし得る影響を考慮して、中立の見通しを維持しています。

インフレ連動債

インフレ再燃のリスクはあるものの、中短期的にはFRBによる利上げサイクルにより、インフレが抑制されると考えることから、中立の見通しを維持しています。





社債

資産クラス

見通し

コメント

米国投資適格社債

ファンダメンタルズの減速がみられることに注視が必要ですが、中立の見通しを維持しています。

欧州投資適格社債

🔵

利回りが魅力的であることから、強気の見通しを維持しています。また、米国よりもバリュエーションの魅力度が高いと判断しています。

新興国米ドル建て投資適格社債

供給が多くないことは支援材料ですが、引き続き、割高であることから、中立の見通しを維持しています。

米国ハイイールド社債

🔵

米国経済は底堅く、利回り水準も魅力的であることから、強気の見通しを維持しています。

欧州ハイイールド社債

発行が少ないことはテクニカル面で支援材料ですが、欧州のデフォルト率は上昇しつつあることから、中立の見通しを維持しています。




コモディティ・通貨

資産クラス

見通し

コメント

エネルギー

🔵

足元での下落は行き過ぎと判断しており、今後上昇が見込まれると考えています。

🔵🔼

高い水準に達した実質金利、堅調なテクニカル面、中国需要との相関の欠落を背景に、見通しを強気に引き上げました。

産業用金属

供給サイドは引き続きタイトですが、需要の動向が不透明であることから、中立の見通しを維持しています。

米ドル

🔵

ポートフォリオの分散やヘッジとしての役割が見込まれることから、強気の見通しを維持しています。

ユーロ

🔴

欧州経済の減速や、米国と比較したインフレを考慮し、弱気の見通しを維持しています。

日本円

金融政策を巡る議論がより活発になることが見込まれますが、今後の金融政策については不透明感が強いことから、中立の見通しを維持しています。




出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。


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