シュローダー・グループのプライベート・アセット部門であるシュローダー・キャピタルは、シュローダー・キャピタル・インフラジュニアデット・欧州3号戦略(通称Julie III、以下「当ファンド」)のファーストクローズで、3億2,000万ユーロ以上を調達したことを発表しました。
シュローダー・キャピタルのインフラストラクチャー・デット・チームが運用する当ファンドは、欧州インフラジュニアデットの投資機会を捉えることを目指し、昨年末に設定しました。サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)において、第8条に分類されます。
金利上昇局面において、より高い利回りの恩恵を受けることから、当ファンドはアジアや欧州の投資家から関心を集めました。インフラデットは、ディフェンシブな性質とインフレ連動性の高さから、プライベートデット市場や社債市場がともに逆風に直面するマクロ環境の中、高い信用力に支えられ力強さを示しています。
当ファンドは、2020年に設定し10億ユーロ以上を調達した2号ファンドに続く、3号ファンドです。2号ファンドは、2年余りで投資実行を完了いたしました。当ファンドは、欧州における中規模のブラウンフィールドのコア資産に注力し、国やセクターの分散を図ったインフラデット・ポートフォリオを構築することに重点を置いています。
当ファンドが注力するコア・インフラストラクチャー資産は、生活に必須なサービスを提供しており、特徴としては、参入障壁が高い資本集約的なビジネス特性を持つ、長期の経済耐用年数を有する、長期にわたってキャッシュフローをもたらす、規制による保護の恩恵を受ける、技術的なリスクが低いなどが挙げられます。例えば、上下水道、エネルギー、鉄道、再生エネルギー施設、電力送電網、通信、道路などです。また、当ファンドは、運用プロセスにESG(環境、社会、ガバナンス)の要素を組み込んでいます。
シュローダー・キャピタル インフラデット投資共同責任者兼ファンドマネージャー オーガスティン・セガードのコメント:
「当ファンドは、質の高いブラウンフィールドのコアインフラ資産に注力しています。1号、2号ファンドは、コロナ期間中とその後の金利上昇、インフレ局面において強固な実績を残し、戦略の有効性を示しました。高い利回りが提供されることで、この戦略はより魅力的なものとなっています。」
シュローダー・キャピタル インフラストラクチャー・デット・ヘッド ジェローム・ネイロウドのコメント:
「厳しい環境においてファーストクローズが成功したことは、社債市場が不安定な中、当戦略の妥当性を証明するものになったと考えます。これにより、欧州インフラジュニアデット運用の先駆けである私たちの強みを示すことができました。当ファンドは、私たちの先駆者としての地位を確かなものにすると考えています。」
シュローダー・キャピタル インフラストラクチャー部門グローバル・ヘッド シャンタール・ペリシェのコメント:
「投資家のみなさまからの強い関心は、戦略の質の高さと強固な実績を示すものです。インフラ投資の機会は、脱炭素化、エネルギー自給化、デジタル化などのメガトレンドによってもたらされています。私たちは、引き続き、投資家のみなさまに魅力的な投資機会を提供する体制を整えています。
インフラ・プロジェクトは、世界経済の基盤を形成し、気候変動目標を達成するための重要な要素となっています。シュローダー・キャピタルは、インフラストラクチャーのスペシャリストとして、お客様にさらなる価値を提供してまいります。」
シュローダー・キャピタルのインフラストラクチャー・チームは、2015年の設立から着実に拡大し、現在28名で構成されています。運用チームは、14か国、10のサブセクターにわたる140以上の案件に80億ユーロ以上の投資経験があり、業界で最大級かつ最も経験豊富な運用チームの1つです。