シュローダーは、運用するすべての資産において、ESG(環境、社会、ガバナンス)の要素を運用プロセスに組み込むESGインテグレーションが完了したことを発表いたしました。
ESGインテグレーションは、シュローダーのファンド・マネージャーやアナリストが、ESGの要素に関連するリスクや投資機会の分析を、体系的に運用プロセスに組み込む運用手法です。この手法により、投資先企業に係る経営環境や、様々なステークホルダー(利害関係者)への対応を、より幅広い視野で評価することにつながり、伝統的な財務分析のみを評価するよりもその企業における将来の投資機会やリスクに対する理解が深まるため、お客様のリスク調整後リターンの最大化に貢献すると考えます。
シュローダーは、お客様の資産運用においてESGインテグレーションを完了し、次のステップとして、独自ツールを通じて、投資が及ぼすインパクトとその結果として直面するリスクを把握することを目指しています。「SustainEx」、「カーボンVaR(バリューアットリスク)」、「ThemeX」など、シュローダーが独自に開発したツールを通じて、投資家の皆様に投資がおよぼすインパクトに関して意味ある情報をお届けしたいと考えています。
シュローダー ESGインテグレーション担当ヘッド、ステファニー・チャンは次のようにコメントしています。
「ESGインテグレーションでは、投資を行うにあたって重要な機会とリスクを特定するため、追加的な視点が加わります。ESGが及ぼす経済的影響を理解することは、お客様に長期的に優れた運用成績をご提供するため、効果的な投資判断を行う上でますます重要になってきています。
そのため、2019年に、運用するすべての資産においてESG要素を運用プロセスに適切に組み込むという目標を掲げ、それを達成できたことを喜ばしく思います。
ESGインテグレーションの完了は、私たちがお客様とともに歩んでいる道のりの一歩です。社会や環境に関連して企業が直面する課題と、これらの課題が生み出す投資機会は、お客様に代わって投資判断を行う上で、ますます重要になってきています。
次の段階では、お客様の投資がおよぼすインパクトと、それらのインパクトが生み出す経済的リスクと投資機会を把握し、サステナブル投資のラインナップを拡充していきたいと考えています。」
また、シュローダー サステナブル投資 グローバル・ヘッドであるアンディ・ハワードは次のようにコメントしています。
「サステナブル投資と強固なリターンは相反するものではなく、ますます密接に関連しているという裏付けが一貫して増えています。
社会や環境に関連して企業が直面する課題は深刻化しており、それに適応できるビジネスを構築している企業は、そうでない企業に比べてリターンを増加させたり、リスクを低減させたりすることができると考えられます。サステナビリティ分析は、企業の将来の価値を測るより伝統的な評価方法と統合して用いることで、評価・分析の精度を高め、パフォーマンスを向上させることができると考えています。」