シュローダーは、香港、上海、シンガポールに拠点を持つ不動産運用会社Pamfleetの株式の過半数を取得することで合意に達しました。 Pamfleetは、昨年募集を終えた4億5,000万米ドルのファンドを含む、合計11億米ドルの資産を運用しています。
株式取得後もPamfleetのプロフェッショナル19名全員が、Schroder Pamfleetの一員として業務を継続いたします。
このたびの買収は、シュローダーのプライベートアセット部門及び不動産運用の強化を目指すもので、ドイツの不動産運用会社Blue Asset Management、欧州のホテル特化型運用を行うAlgonquinの買収に続くものです。急速に成長するアジアの不動産市場における知見が加わることで、世界の投資家の皆さまにさらに魅力的な投資機会のご提供ができるものと考えます。
シュローダー不動産部門グローバルヘッドのダンカン・オーウェンは次のように述べています。
「Pamfleetは、明確な投資テーマを持ち経験豊富な運用プロフェッショナルを擁する優れた運用会社で、 2000年の設立以来、世界有数の高価値かつ活発な不動産市場で優れた実績を残しています。これらの市場は、投資家やシュローダーのビジネスパートナーにとって魅力あるものであり、Schroder Pamfleetの誕生をうれしく思います。アジアの不動産市場に強みを持つPamfleetがシュローダーの不動産部門を補強し、投資家の皆さまに新たな投資の選択肢をご提供することにつながると考えています。」
既存のPamfleetファンドの運用について変更はありません。Pamfleetの運用チームはシュローダーの広範な運用手法と販売ネットワークを活用することが可能になります。取締役会のメンバーは、アンドリュー・ムーア、シングズ・ロー、ダンカン・オーウェン、シュローダー不動産部門COOのメリンダ・ナッチブル及びシュローダー香港CEOのエイミー・チョウで構成されます。マネージングディレクターのアラン・リーとカルバン・ウォンは引き続き香港、上海、シンガポールを拠点とするチームをリードし、カノン・ヤウが機関投資家ビジネスをリードします。
また、PamfleetのCEO兼共同創業者である アンドリュー・ムーアは次のように述べています。
「優れた顧客サービスと確かな運用実績で世界的な名声を築いてきたシュローダーのプライベートアセット部門に加わることをうれしく思っています。シュローダーがこれまで培ってきたグローバルでの経験にPamfleetのアジアにおける知見が加わることで、アジアの不動産市場に活力が生まれると考えます。 Schroder Pamfleetがシュローダー・グループの一員として稼働することで、投資家の皆さまにより魅力的な投資機会をご提供できるものと確信しています。」
シュローダーの不動産部門は、シュローダーが戦略的に注力するプライベートアセット部門の一角を担っています。シュローダーのプライベートアセット部門はプライベートエクイティ、インフラストラクチャ、マイクロファイナンス、インパクト投資、保険リンク証券、証券化商品をカバーし、2019年12月31日現在の運用資産は442億ポンド(6兆3,630億円、1英ポンド=143.96円換算)に達しています。
シュローダー・グループの概要
シュローダー・グループはロンドンを本拠地とし、ロンドン証券取引所に上場している、英国屈指の独立系資産運用会社です。1804年の創業以来200年以上にわたり、年金基金から機関投資家、個人投資家に至るまで、世界中の投資家を対象に、長期的な視点に立ち幅広い投資ソリューションを提供しています。現在、運用資産総額は約72兆円*に上ります。日本では1974年に東京事務所を開設、日本株式運用はもとより、グローバルな投資機会を日本の投資家に提供しています。
※2019年12月末現在。*5,002億英ポンド、1英ポンド=143.96円換算
※本資料におけるシュローダー・グループとは、シュローダーplcを直接もしくは間接的に親会社とする会社などを言います。