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シュローダー・グローバル投資家意識調査2016年

2016年08月23日

シュローダー・グループ(英国・ロンドン)は、個人投資家の投資動向や投資意識を把握することを目的に、「シュローダー・グローバル投資家意識調査2016年」を実施しました。
本調査は、欧米、日本、オーストラリアのほか、ブラジル、インド、中国などを含む世界28カ国の個人投資家約2万人を対象に、オンラインで行いました。

要旨

子供の教育資金、退職後の生活資金、あるいは給与の補充。人によって目的こそ異なりますが、投資家は何らかの収入「インカム」を得るために投資をしています。
しかし、現在の経済および市場環境を考慮すると、求める投資収益に対して投資資金の保有期間などにギャップがあり、投資家がかなり現実離れした期待を抱いていることが、今回の調査で明らかとなりました。
世界的に投資家は、退職後の年金などの収入の補充を投資の主な理由に挙げています。退職後の生活資金といった長期的な資産形成を考えるうえで、その期間と期待収益の相互関係を考慮することがカギとなります。今回の調査では、特に現代の投資家の投資資金の保有期間に対する認識不足が、個人の資産形成の意識に大きな影響を与えていることが浮き彫りとなりました。

 

1.投資の目的

約半数が年金収入の補完を目的に

世界的に、投資の目的は「年金などの収入を補うため」と回答した投資家が最も多く、およそ半数(45%)を占めています。次いで「投資資金を増やすため」(44%)、「給与などの収入を補うため」(43%)といった回答が、ほぼ同等に高い結果となりました。
また、投資家の約2割が、「子供や親族を援助するため」(23%)、あるいは「子供や孫の教育費に当てるため」(20%)に投資していることがわかりました。

 


2. 期待運用利回り

元本確保重視でも高い利回り期待

今回の調査では、世界的に投資家の期待運用利回りが、かなり高くなっていることが浮き彫りとなりました。世界の投資家の期待運用利回りは平均9.1%と、非常に高い水準を示しています。さらに、10%以上の運用利回りを期待している投資家が、約半数に上りました。
世代別に見ると、1980 年から2000 年ごろに生まれたミレニアル世代は、平均10.2%とより高い利回りを見込んでいます。
高い利回りにはそれ相応のリスクが伴います。しかし、調査結果では、ほとんどの投資家が元本確保を重視していることも明らかとなっています。
世界的に高利回り志向が依然として根強いですが、金利が5%以上だった時代とは、投資環境は大きく様変わりしています。現在の低金利環境下でも投資に対して過度な期待を抱いていることは、長期的な資産形成を考慮するうえで、大きな問題と考えます。

 

3. 投資資金の保有期間

株式投資でも5 年以上は2 割未満

世界の投資家は、投資資金の保有期間に対して平均3 年程度と考えていることがわかりました。退職後の余命については、平均21 年程度と現実的に捉えているにもかかわらず、退職後の生活資金といった長期的な資産形成を考慮するには投資期間が非常に短期であると言えます。一般的に株式投資では最低5 年必要と言われるなか、約5 年以上保有すると回答した投資家は20%未満でした。
ミレニアル世代は平均2.7 年と、さらに短期志向となっています。投資資金の保有期間1 年未満と回答したミレニアル世代は約40%に上ります。日本の投資家の平均投資(保有)期間は4.3 年と世界平均より少し長い結果となりました。
こうした結果から、投資収益の目標と収益成長の期間に対して、世界的に投資家は現実離れした過大な期待を抱いていることがわかります。退職後、20 年、30 年といった長期的な資産形成の観点では、理想と現実のギャップがさらに広がる可能性があると考えます。

 

 

 

シュローダー・グローバル投資家意識調査2016年の概要
○調査機関:リサーチ・プラス・リミテッド(Research Plus Ltd)、○調査方法:オンライン、○調査期間:2016年3月30日~4月25日、○調査対象:オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、オランダ、スペイン、英国、米国を含む世界28カ国、1万ユーロ(または相当額)(約127万円*)以上を今後1年間に投資する予定があり、かつ直近5年間に投資商品の取り引きがある投資家、*2016年3月末現在、1ユーロ=127.70円、○有効サンプル数:2万人。

 

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