折り返し地点を迎える2020年代~20年代前半に生まれた投資課題とは?~
シュローダー×三井住友信託銀行 特別対談②コロナ禍を経て金利水準をはじめとする投資環境が大きく変化する中、債券戦略に求められる役割にも変化が生まれている。注目を集めるプライベート・デット戦略においては、従来の流動性プレミアムの追求だけでなく、新しい投資対象への模索を通じた分散効果の享受も新たなトピックとして挙げられる。今回は三井住友信託銀行 年金運用部次長 山岸智行氏とシュローダーグループ ブルーオーチャード CEO マイケル・ウェラ氏に話を聞いた。

近年、世界の投資環境は大きく変化
三井住友信託銀行 山岸氏
2022年に米国のオープンAIが「ChatGPT」を開発提供したことに代表されるように、「AI」は生活の至る所に見られ、また投資の主要なトピックとなっています。潜在的にAIを活用する恩恵が大きい投資先は多岐に亘っており、上場株式市場で著名な大型銘柄だけでなく、プライベート市場にも多くの投資機会を提供すると思いますが、マイクロファイナンスにとっても恩恵はあるのでしょうか?
ブルーオーチャード ウェラ氏
ブルーオーチャード・マイクロファイナンス戦略(以下、BOMF戦略)が投資対象とする低所得地域では、AIの活用を通じた日常生活の効率化、会社の業務効率化の余地が極めて大きいと考えます。一例を挙げると、直近ではバオバブ・グループという金融機関への融資を行っていますが、バオバブ・グループはアフリカ7か国において中小零細企業向けの小口融資業務を担っている銀行ライセンスを有する金融機関です。融資に加えて投資先にモバイル決済の導入やデジタル技術へのアクセス・サポート業務等を実施しており、女性の起業家向けの支援も実施しています。このような形での投資機会は世界の至るところに存在しており、BOMF戦略でも次なる投資先として分析を進めています。
米トランプ政権下でのマイクロファイナンスは?
三井住友信託銀行 山岸氏
マイクロファイナンスは、主に新興国の個人の方への少額融資です。今後も人口増加が見込まれる新興国にとって、マイクロファイナンスによる少額融資は無くてはならない手法と考えています。このため、米トランプ政権で指摘される、クリーンエネルギーの活用推進等を反故にするESG投資の逆風とは関連性の低い投資機会と考えます。
ブルーオーチャード ウェラ氏
マイクロファイナンス市場は拡大を続けており、今後5年で年平均10%超の市場拡大が見込まれています。単一国で見た最大の市場であるインドは2027年に世界第3位の経済大国となることが予想されるほか、アフリカ地域は、2050年までに人口が現在の2倍になると予想されています。アジア地域は、コロナ禍以降の観光業等を通じた経済成長が期待されます。ラテンアメリカ地域は、もともと中小零細企業の雇用創出が労働市場の60%超を占める地域であり、経済成長とともに小口融資に対する需要が高い状態が継続することが想定されます。
三井住友信託銀行 山岸氏
BOMF戦略は、マイクロファイナンス機関(MFI)が発行するローンへ投資しますが、MFIが個人へ貸し出す資金は慈善事業や寄付とは全く異なり、返済が期待される個人へ融資するものです。こうした対応によって、リターンを追求しながら、個人の生活水準の向上によるサステナビリティ面に貢献できる投資手法、という点に大変意義があると考えています。
折り返し地点を迎える2020年代~20年代前半に生まれた投資課題とは?~
シュローダー×三井住友信託銀行 特別対談①
インパクト投資のパイオニア
世界初の民間投資家向けマイクロファイナンス戦略を立ち上げたブルーオーチャードは、インパクト創出と経済的リターンの両立において、20年超の実績を有します。これまでの実績をご紹介します(日本の機関投資家向けサイトとなります)。
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