CBのトレード例

トレード例から深掘り! 運用者目線で理解するCB資産クラスの特性

バランス型CBのケース

株価連動性が50%程度のCBで、株式型、債券型の中間のような性質を持つ。

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CB価格と転換先株価の推移(2017年1月4日*~2019年7月31日)

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トレードの背景

  • リログループの株価は2017年を通じて上昇基調、株価の変動性(ボラティリティ)は相対的に低い状況が続いたものの、2018年に入り状況が変化、ボラティリティが高まりレンジ相場になりました。このタイミングで発行された当CBは、株価連動性と純粋な債券としての価値との釣り合いが取れているバランス型CBとしての特徴を有しており、かつ株式に転換できる権利(転換オプション)の価値を高める傾向があることから、投資妙味を提供していると考えられました
  • このようなデルタ(株価連動性)50%前後のバランス型CBで、転換先企業に中長期的な成長性がある中でも、株式市場が高ボラティリティ環境にある場合、投資機会が提供されていると考えることができます。具体的には、デルタが50%を下回り、割安感が強まったタイミング(CBが債券的属性を強めたタイミング)で購入を進め、デルタが60%前後まで上昇したタイミング(CBが株式的属性を強めたタイミング)で利益確定の売却を実施することで、収益の獲得のチャンスが生まれると考えられます。

出所:シュローダー、ブルームバーグ、リログループのデータを基にシュローダー作成。* CB価格はデータ取得可能な2018年3月7日から掲載。 ※個別銘柄、業種、国、地域等についての言及は例示を目的とするものであり、当該個別銘柄等の購入、売却などいかなる投資推奨を目的とするものではありません。また、旗艦ファンドファンドにおいて、当該個別銘柄が必ずしも現在あるいは将来の保有銘柄であるとは限らず、また当該個別銘柄に対する今後の投資行動について示唆するものでもありません。本資料中に記載されたシュローダーの見解は、策定時点で知りうる範囲内の妥当な前提に基づく所見や展望を示すものであり、将来の動向や予測の実現を保証するものではありません。市場環境やその他の状況等によって将来予告なく変更する場合があります。

 

債券型CBのケース

株価連動性が低位のCBで、債券的な特性が強い。

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CB価格と転換先株価の推移(2014年9月12日~2019年9月13日)

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トレードの背景

  • 2015年後半から2016年初にかけて、中国市場における株式および通貨市場の急落、また商品市場における原油価格の急落が世界的な株式市場の急落を引き起こしました。転換対象株価の変動と一定の連動を行うCB市場は、軟調な株式市場の影響を受け価格が下落し、額面を大きく下回る銘柄が市場に多く現れました。
  • このようなCBは、株式転換価格が株価よりも高い(アウト・オブ・ザ・マネー)傾向にあり、かつCB価格が持つ転換対象株価の変動に対する感応度(デルタ)が低いCB銘柄と考えられ、デフォルト懸念が台頭しない限りにおいて銘柄の保有を通じて安定的なキャリーを提供すると考えられました。
  • ツイッター社が発行したCBは、上記のような投資機会を提供した代表的な銘柄と言えるでしょう。発行体のデフォルト懸念が低いと考えられた一方、償還まで安定的に保有を継続することで収益機会があるとみて、実際に運用チームでは、2016年前半より保有を行い、徐々に利益確定を実施しました。

 

出所:シュローダー、ブルームバーグのデータを基にシュローダー作成。 ※個別銘柄、業種、国、地域等についての言及は例示を目的とするものであり、当該個別銘柄等の購入、売却などいかなる投資推奨を目的とするものではありません。また、旗艦ファンドファンドにおいて、当該個別銘柄が必ずしも現在あるいは将来の保有銘柄であるとは限らず、また当該個別銘柄に対する今後の投資行動について示唆するものでもありません。本資料中に記載されたシュローダーの見解は、策定時点で知りうる範囲内の妥当な前提に基づく所見や展望を示すものであり、将来の動向や予測の実現を保証するものではありません。市場環境やその他の状況等によって将来予告なく変更する場合があります。

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